近年インターネットの普及により情報が簡単に入手する事が可能となりました。
ヴィンテージ家具について海外のオークションハウスなどから情報収集をされる方も近年急速増えてきたように思います。
様々な情報を参考にできる事はとても良い事ではありますが、
内容を深く理解されないまま物事を判断してしまうケースが見受けられるようにもなりました。
海外のオークションについて多数のお問い合せを頂戴しておりますので、
弊社がこれまで経験した内容をもとに、簡単ではありますがオークションについて説明をさせて頂きたいと思います。
オークションに参加（入札）してから、ご自宅に商品が届くまで
大きくまとめますと下記の①～④の費用が必要となります。
①商品価格 （ 落札金額 ＋ 落札手数料 ）
1-1）落札金額
1-2）バイヤーズプレミアム（落札手数料）
(※各オークションハウスによって手数料が異なります。落札金額の20～28％前後)
＊ポイント①
落札した商品代金以外に各オークションハウスで設定されている落札手数料が必要となります。
(※各オークションハウスによって手数料が異なります。落札金額の20～28％)
②輸入運搬費
2-1） 海外から日本までの輸送コスト （航空便、海上便がございます。）
2-2 ）国内陸送費用 （都道府県別に料金が異なります。）
＊ポイント②
輸送コストについては、海外から日本まで椅子１脚を単独で輸入する際には最低でも10万円前後は必要となる事が多々ございます。
（＊木枠またはプライウォール梱包で輸送をした場合の費用です。ただし、段ボールや簡易梱包の場合は除く）
貨物のサイズや商品内容（金額・素材）により梱包の仕様が異なり、費用も大きく異なります。
2シーターや2ｍを超えるソファーなどは梱包・輸送費で20万円～30万円以上の費用が必要な場合があります。
③その他諸費用 その１
外国送金などの決済手数料、開梱・廃材処理費用、輸入代行手数料など
④その他諸費用 その２
木部メンテナンス費用、張替え費用など
＊注意点①
各オークションハウスが設定しているエスティメイト（予想落札価格）は目安の一つとしてオークションハウス側が決めた価格です。
商品の相場や価値を決める数字ではありません。
＊希少モデルや人気の商品はエスティメイト価格の２倍～３倍以上の競値で落札されます。
＊注意点②
海外の運送会社から送られる輸送費の見積り金額にはご自宅までの運搬費用が含まれていない事がございます。
運搬方法は航空便・海上便があり、輸送費の見積もり金額は空港・港までの輸送費用のみ算出されるケールが多く、
通関費用や日本国内の陸送費は別途必要になる事が多々ございます。
また、商品の荷受け時には輸入消費税を支払う必要があります。
＊注意点③
海外のオークションで落札した商品を単独で輸入されますと木枠梱包でご自宅に届く場合があります。
とても頑丈な木枠で届いた場合は慣れない方では開梱作業だけでも数時間かかります。
大量の木枠の廃材、梱包材の処理なども必要です。
＊注意点④
ヴィンテージ品はメンテナンスが必要です。
木部のメンテナンスや生地張替えなど専門業社の選定や生地の選定には時間と労力がかかります。
インターネット上の情報のみで判断され、行動されますと失敗や苦労が多くなってしまう場合がございます。
しっかりと内容を把握して頂いた上で情報収集をして頂ければと思います。
posted by kamada at 18:43
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